eDaily kya4 −絵日刊きゃ４−

やはり女の子というか、もえは人形でよく遊ぶ。
これまでこういう遊びには縁のない家だったので、セリフをつけながら一人遊びしているのを見ると、かわいらしくてほんわかしてしまう。

その人形の素性さえ気にしなければ、だが。

ハヤクオキナサイバトルはなかったものの、食事の遅いなおのせいでギリギリの時間になり、それでもバスに間に合う時間に送ってやった。バス停まで車で送る家もどうかと思うけど。
念のため、帰宅後に子ども部屋を覗いてみたら、見ちゃいけないものが鎮座していました。
ああそうだよ、また学校まで届けに行ったよ…。

夕方巧の面会に行くと、もえより少し小さいくらいの女の子が、廊下で号泣していた。おかあさんが入院しているのか、「ママー！ママー！」と、殺されそうな勢いで泣いている。横にはおとうさんらしき男性。
「ママはあっちだよ」と連れて行こうとするが、「いやー！ママー！」と泣き続け、仕舞いには「いやー！はなしてー！！」
かわいそうに…　おとうさんが。
泣き方も台詞回しも、あまりにももえそっくりで、悪いけど笑っちゃいました。

なおが学校の尿検査で引っかかっていたのをすっかり忘れていて、慌てて今日、病院へ連れて行った。尿検査は当然として、血液検査もされることに。
痛みに対して免疫のないなお、歯医者でも必要以上に固まるのだが、採血でも針を見た瞬間から体がガチガチ。３本分採ったところで、看護師さんが心配して針を抜いてくれた瞬間、うっぷと吐きそうに。もう１本分採らなければならなかったのだが、なんとか３本で間に合わせてくれるとのこと。

なおは弱いからな〜と思っていたら、「強いですね！この齢で、しかも初めての採血なのに、こんなに強い子は初めてですよ！」と看護師さんに褒められた。そんなもんですか！

巧ってすごいこと（５〜６歳にかけての腎臓・膀胱関係の手術）に耐えてきたんだな、と改めて思った。

最近、あまも低反発の枕を購入した。テンピュールではないものの、わりと調子はよいとのこと。
しかし今日、私がベッドに向かうと、もえの添い寝をしていて先に寝てしまったあまが、このような格好で眠っていた。
な、何かのおまじないですか？と、いささか不安になったのだが、冷静に考えるとたぶん、灯りを消すと眠れないもえのせいで、まぶしかったのではないかと推測される。真相はCMの後！！（←ありません）

昨日は手術日だったので休刊。手術は無事成功。

巧の面会から帰ると、ものすごい寒気に襲われ、慌ててベッドにもぐりこんで熱を測ったところ、38度。
ガタガタ震えながら冷えピタを貼って寝ていたら、もえがとことことやってきた。
「ママ、お熱あがったの？」「うん、そうなの」そこまではにこやかだったが、突然泣きそうな顔で、

「もえちゃんも、お熱あがりたい〜〜」

…は、はい？
その後、小さく切った冷えピタを貼ってやったら落ち着きました。

患者確認用のリストバンドに血液型が書いてあったが、13年間Ａ型だと信じてきたのに、そこに記されていたのは「Ｏ＋」という文字。ま、マジっすか！？６歳の頃、大手術も経験して、その頃はＡだったはずなんですけど！！
念のため、再検査をしてもらったが、結果はやはりＯ型だった。
どうやら、知らないうちにＯ型宇宙人に侵略されたらしい。

巧が鼻を手術することになり、今日入院した。
私は昼過ぎに一旦家に戻り、夕方、あまと二人でまた面会に行ったのだが、さすがにもう中学生、甘えてくるわけでもない。
会話があったのはもっぱら私とあまの間で、はっきり言って何しに行ったのか、という感じだった。

じっとできない性質のなお。
止まったら死ぬという『回遊魚』の称号は伊達ではなく、今日も店内で走り回っていたので、「走らないで歩きなさい！」と叱ると、「は〜い」という返事と同時に彼は
浮いていた。
普通『歩く』という行為の中に、滞空時間は存在しないよ…。
なおは歩けない。走れるのに。