PIT
プレイ可能人数:3人〜10人
推奨プレイ年齢:約7歳〜大声を出し続けても疲れない年齢
盛りあがり度:☆☆☆☆☆
リプレイ期待度:☆☆☆☆☆
近所迷惑度:☆☆☆☆☆
携帯性:☆☆☆☆
他に必要なもの:人数に見合った場所、こじゃれたホテルの受付にあるようなベル(写真参照)【ベルがセットになっている商品もあり】、点数表のためのメモと鉛筆等
遊び方:Wheat(小麦)、Barley(大麦)、Cocoa(ココア)、
Corn(トウモロコシ)、Rye(ライ麦)、Sugar(砂糖)、Oats(カラス麦)、
Soybeans(大豆)、Hay(干し草)、Flax(亜麻)の穀物カードが各9枚、
牛カード、馬カード各1枚からなる。
牛、馬カードは基本ゲームでは使わない(つーか私は使ったことがない)。
プレイ人数分の種類の穀物カードを全部混ぜ、よく切って全員に配る。
手持ちは必ず9枚になる。
トランプの「ウスノロマヌケ」のように数枚ずつ他のプレイヤーと交換していって、
手持ちのカード9枚を全部同種類に揃えたら上がり。
しかしその交換のし方にこのゲームの最大の特徴がある。
1枚〜4枚のいらない手持ちカード(但し複数枚の場合は必ず同じ種類のもの)を、
他のプレイヤーが同じ枚数の交換を希望している場合に交換できるのだが、
交換方法はと言うと穀物取引所よろしく叫ぶことなのである。
「2枚2枚!」
「あ、2枚!はい!」
「3枚ないか3枚!」
「1枚でもいいよ!」
「4枚〜なんていないよね」
「よしじゃあ4枚乗った!」
というようなことを、参加者全員で叫びあって、自分と同じ枚数の人と交換していく。
全部が同じカードになったら上がりだが、
「揃った〜!」などと叫んでもみんな交換に夢中で誰も聞いちゃいない。
ここで、例の「ベル」を鳴らすわけである。
鳴らした人はカードを見せ、カードについている数字がそのまま点数になる。
何度かゲームを繰り返し、誰かが500点になったら終了。
ゲーム後の楽しみ方:勝ちを一人決めるゲームだが、
このゲームは終わるとものすごく疲れているのでゲーム自体を楽しむだけにとどめたい。
私の寸評:これはルールはものすごく簡単で、
しかし案外勝つことが難しいゲームである。
特に、人数が多くなればなるほど難しくなる。
下手すると手持ち9枚全部バラバラの種類、なんてこともあり得るわけだ。
また、自分が3枚持っているからと、あるカードを集めようとすると、
同じカードを他の人も3枚持っていて、集めようとしていることがある。
そうすると違う種類の同じカードが場をグルグル回るばかりで、
ちっとも揃わなかったりする。
高い得点のものを集めようとするとこういうことがよく起きる。
頻繁に取引されているカードを素早く見抜き、
なるべく多くの人と取引することが勝利のポイントである。
と書くと慣れている人の方が強そうに見えるが、1度やれば誰でもすぐ慣れてしまう(笑)。
そして、1度でも勝つとものすごい快感なのもこのゲームの特色だ。
何しろ大人数でやっていると全然上がれないままゲームが進んでしまうこともよくある。
そのうちみんな「ベルを鳴らす」ことに異常な執着を燃やすようになってくる。
誰かがベルを鳴らすと必ず誰かが「えー、ウソーー!」と叫び、「よし、次!」と燃える。
上がった人がカードを配っていると「ちょっと鳴らしてみてもいい?」
なんて言うオチャメな人も(←あまの叔母様)。
また、CornとCocoaなど、つづりが似ているものなど、
揃ったと思ってベルを鳴らしたのに実は1枚だけ違うものが混ざっていたりすることがある。
すると、それを発見した途端ラウンド続行になるが、誰もその人と交換しなくなってしまう(笑)。
そうなると「誰か俺とも交換してくれ〜」と泣いても後の祭りである。
この間違いをなくすために、みんなそれぞれ数字で取り替えたり絵を見たりと工夫をしているようである。
大声を出すのでものすごく盛りあがることは間違いない。が、近所迷惑なのも間違いない。
夜、小さいアパートなんかでやろうものなら速攻で苦情がくるに違いない。
大声もさることながら、興奮しているのでベルを何度も叩くため、
「チンチンチンチン!!!」という音がまた結構響くのである。
私は職員旅行に持って行ってホテルでやり、注意されたことがあります(笑)。
物騒な事件に発展させないためにも、うちのような山の中の一軒家か、
どんなに騒いでもOKな場所を見つけてプレイしよう。